尾瀬哲也(おぜ・てつや)
1947年、血友病Aの患者として生まれた。地元の一般病院で診療を受けていたが、1980年代前半、血友病専門医が在籍する病院に移り、ここで、本格的に血液製剤の投与を受けはじめる。その結果、汚染された米国製の輸入血液製剤により、HIVに感染。1992年、エイズを発症した。
薬害を引き起こした国や製薬会社の責任を追及するため、東京HIV訴訟の原告団に参加。一方、1990年代に入っての新たな主治医・今中医師と共に、血友病、HIVに留まらず、広く医療全般に関する対話を続けた。
病状の進行に屈することなく、今中医師の勧めを受け、さまざまな想いや意見を記した「下総だより」を病院の共に闘う仲間たちに配布。また、患者会の会報作りにも力を尽くした。
1994年1月、死去。享年46歳。クラシック音楽やカメラを趣味に、自然の美を愛した。筆名は、彼が最も好んで何度も足を運んだ地・・名勝「尾瀬」にちなんだものである。
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今中 真(いまなか・まこと)
1955年生まれ。小児科、免疫学を専攻、医学博士。
1987年から現在の病院に勤務しエイズ問題に取り組む。失意と孤独と無力感であふれる闇の中から希望の光を見出したいと願う。生と死を見つめ、医師としてのあり方、一人の人間としてのあり方を模索している。
今、エイズに理解のある看護スタッフを求めている。
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・はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
・序文・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
●下総だより あるエイズ患者の手記 尾瀬哲也・・・・9
●「下総だより」の背景 インタビューより・・・・・・133
●対話が拓く医療 あるエイズ患者と医師との対話・・・157
●エイズ診療の現場から 今中 真・・・・・・・・・・203
・おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・206
★モノクロ風景写真13点挿入 撮影:尾瀬哲也
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